ロヒンギャ難民、初のコロナ死者 バングラデシュのキャンプで

[ダッカ 2日 ロイター] – バングラデシュ政府当局者は2日、国内の難民キャンプで、ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャの男性(71)が新型コロナウイルスに感染して死亡したことを明らかにした。

ロヒンギャ難民が新型コロナで死亡した例が確認されたのは初めてで、密集して人々が暮らす難民キャンプで感染が急速に広がる懸念が高まっている。

男性は5月31日に死亡。感染の疑いがあるとして難民キャンプ内にある隔離施設に移り治療を受けていた。政府当局者によると、検査で陽性が確認されたという。

難民キャンプでは5月14日に初めて感染者が確認された。これまでに少なくとも29人の感染が判明している。339人が既にウイルス検査を受けているという。

難民キャンプでは人口密度が高く、1平方キロメートル当たり6万─9万人が暮らしており、何家族もがひとつの狭いシェルターで共同生活を送っている。

コックスバザールにある難民キャンプの関係者は、手洗い場やトイレを共有しながら多くの人が密集して暮らす難民キャンプは、感染拡大の時限爆弾を抱えているようなものだと指摘。ひとたび感染が広がれば封じ込めは難しくなり、治療が必要な人が急増すると懸念を示した。

バングラデシュの感染者は5万2445人、死者は709人に達しており、ここ数週間、感染者は大幅に増加している。

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