2020年5月、オランダ・アムステルダムの実験室で、研究者が中共ウイルスのワクチンを開発している(KOEN VAN WEEL/ANP/AFP via Getty Images)

<中共ウイルス>豪研究チーム、ヒトへの感染に「完全に適応」

米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると、6月3日現在、世界188カ国・地域で中共ウイルス(新型コロナウイルス、SARS-CoV-2)の感染者は639万5328人、死者は38万580人に達した。世界各国の科学者や医学者は、未だ謎の多いこのウイルスを解明するため研究を進めている。

現在、SARS-CoV-2はコウモリから由来したと考えられている。しかし、オーストラリアの最新研究では、中共ウイルスの自然宿主が人類で、このウイルスがヒトに感染するよう完全に適応されていると唱えている。

フリンダース大学(Flinders University)医学部のニコライ・ペトロフスキー(Nikolai Petrovsky)教授が率いる研究チームは、ホモロジー・モデリング(homology modeling)を使って、SARS-CoV-2とヒトの細胞の結合と、SARS-CoV-2と13種類の一般的な動物宿主との結合を比較した。比較対象の動物は、コウモリ、センザンコウ、犬、猿、猫、虎、ハムスター、フェレット、ジャコウネコ、馬、牛、蛇とネズミを使った。

▶ 続きを読む
関連記事
妊娠中にCOVID-19に感染した母親の子どもは、3歳までに自閉症など神経発達障害と診断される割合が、感染しなかった母親の子どもよりリスクは上昇するが、全体としてのリスクは低いと研究者は強調している
新型コロナの新変異株NB.1.8.1がEU域内で今後拡大する見通し。現在米国では感染の3割以上を占め、中国で急拡大した株でもある。
中共疾病予防管理センターの発表によれば、新型コロナウイルス(中共ウイルス)の確定患者数は全国的に数週間連続で増加し、陽性率は22.8%に達した
中国共産党は新型コロナウイルスの流行がすでに沈静化したと主張しているが、各地では依然として死亡者数の高止まりが続いており、社会的関心が高まっている。亡くなっているのは高齢者に限らず、若年層や医療従事者にも広がっている。
中国各地でコロナ感染が再拡大し、住民や医師からは実態が公式発表を大きく上回る深刻な状況との報告が相次いでいる。