香港立法会、国歌条例を可決 中国による統制懸念強まる

[香港 4日 ロイター] – 香港立法会(議会)は4日、中国の国歌を侮辱する行為を禁じる国歌条例案を賛成41、反対1の賛成多数で可決した。中国全国人民代表大会(全人代)での香港国家安全法制定決定に続く動きで、中国による香港の統制強化が懸念されている。

国歌条例案は、中国の国歌「義勇軍行進曲」を初・中等学校の授業で教えるよう定め、違反した場合は最高で禁錮3年、5万香港ドル(6450米ドル)を上限とする罰金が科せられる。

審議は、途中で民主派議員が悪臭がする液体を巻き、警備員に取り押さえられて警察や消防も出動するなど大荒れとなった。

この日は、民主化を求めるデモ隊に中国政府が武力行使した1989年の天安門事件からちょうど31年にあたり、香港ではろうそくを灯して犠牲者を追悼することが呼び掛けられている。

*内容を追加しました。

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