米国の感染拡大傾向、措置講じなければ制御不能に=ファウチ所長

[12日 ロイター] – 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は12日、一部の州での新型コロナウイルス感染入院者数の増加傾向について、強力な感染者追跡措置が講じられなければ制御不能となる可能性があると警告した。

CNNで語った。経済活動の再開に伴う感染拡大の可能性を指摘し、「入院者数が増え始めており、悪い方向に向かっている兆候だ」と述べた。

ロイターの集計によると、米国のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)による死者は11万4000人。複数の州で入院者数が増加している。

テキサス州とノースカロライナ州は12日、入院の比率が新型コロナ感染が始まって以来の最高水準になったと発表した。ただ両州とも、致死率は国内有数の低水準と主張している。

ファウチ氏は、入院の増加は懸念すべき傾向で、経済活動の再開ペースを「おそらくもう少し落とす必要がある」というサインだと強調した。

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