中国・天津港で新型コロナ検査 輸入業者は通関遅延を懸念

[北京 17日 ロイター] – 中国の食肉輸入業者は、荷物の通関遅延と需要への打撃を懸念している。国内主要諸港の天津港で、新型コロナウイルス検査の義務付けを開始した。感染拡大を防止するため、食肉と海産物を積載した全てのコンテナが検査の対象となる。検査は、食品卸売市場に絡む新たな感染拡大を受けたもの。

2人の輸入業者と事情に詳しい関係者によると、北京の主要港、北部沿岸の天津港では、到着する全てのコンテナについて、15日から検査を開始した。天津は北京の主要港。

上海市政府は17日、市の税関が輸入食肉、海産物、生鮮青果の検査を強化する方針だと発表。新型コロナの検査も行うかは、明らかにしなかった。

大連拠点の食肉輸入会社ゴールドリッチ・インターナショナルの幹部は、税関当局は通常、冷凍食肉出荷の約10%を無作為に選んで、食品安全のサンプル検査を実施していると説明。しかし、現在は、天津港にある全てのコンテナを開けて、新型コロナの検査を行っているという。

ゴールドリッチの幹部は今週、広州、天津、上海に貨物が到着する予定だが、特に、ここ数週間で中国に到着した大量の豚肉を考慮すると、検査で通関が滞ることを懸念しているという。

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