台湾外交部、ダライ・ラマ14世の訪問実現なら歓迎の意向

[台北 6日 ロイター] – 台湾の外交部(外務省)は6日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が台湾を訪問する場合は歓迎すると述べた。

中国はダライ・ラマ14世を危険な分離独立分子と見なしており、訪問が実現すれば中国の猛反発は必至とみられる。

ダライ・ラマ14世が前回台湾を訪問したのは2009年。ダライ・ラマ14世は6日に85歳の誕生日を迎えるにあたり、台湾の支持者に宛てたビデオメッセージで「政治的状況の変化に伴い、再び台湾を訪問することができるかもしれない。何が起ころうとも、私の心はあなた方と共にある」と述べ、台湾訪問への意欲を示した。

台湾外交部の報道官は、台湾政府はダライ・ラマ14世からの入国要請をまだ受けていないとしたが、受けた場合は関連規則に基づいて対処するとした上で、相互尊重の原則に従い歓迎するとの意を表明した。

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