【紀元曙光】2020年7月4日

1776年、世界史が近代に入る少し前のこの日、その国は生まれた。

▼歳月だけを見れば、アメリカはまだ若い。しかし、建国わずか二百年にして、世界第一の、圧倒的な軍事力と経済力をもつ超大国となった。言うまでもなく、全世界に対して、正負いずれの作用においても最大級の影響力をもつ。したがって、米国を論ずれば、称賛であれ非難であれ、尽きることはない。

▼結局のところ、米国が「どこに圧力をかけているか」を、その時勢の中で見たほうが、世界における米国の存在意義を理解しやすい。共産党中国も、北朝鮮も、今のその指導者は、体制崩壊したルーマニアのチャウシェスクになることを極度に恐れている。核を振りかざし、是が非でも米国に存続を認めさせようとするのはそのためだ。

中国共産党の呪縛から解けない中国人は、トランプ大統領を、千回殺しても余るほど憎悪している。中共に洗脳された中国人とって、米国のトランプ氏は「あいつさえ、いなければ」の大悪魔なのだ。ところが、その発想を真逆に転換すれば、瞬時にして、「この党さえ、なくなれば」という明確な方向性が見えてくるのである。

▼米国を、妄信の対象にするつもりは毛頭ない。ただ、米国に対峙していたソ連が崩壊したのは、人類の歴史が下した結論として、良かったのだ。北朝鮮は、当前ながら「地上の楽園」ではなく「この世の地獄」であった。共産党中国は、言うに及ばず。恐るべき溶鉱炉として、今も人間を溶かし続けている。ただし、もう先は短い。

▼米国という対極軸があって、それらの「国」は地上にあった。(次稿へ続く)   

関連記事
1271年、モンゴルのフビライ・ハンが元を建て、初めての漢民族以外の皇帝となりました。その後、数十年にわたり、中国はかつてない規模の帝国となり、元は文化の多様性と国際貿易の栄えた時代となりました。
明の最初の皇帝・太祖の生い立ちは、朝廷生活とはほど遠く、彼は朱元璋と名付けられた農民の子供でした。彼は最初、僧侶の道を歩みましたが、モンゴル主導の元が朝廷内の闘争で弱体化する中で反乱軍に参加し、まもなく右に出るもののいない軍事家として才気を発揮することとなりました。
胃酸逆流の症状を抑える等、一般的な胃腸薬を服用している人は、知らず知らずのうちに偏頭痛を発症するリスクを高めているかもしれません。 このような一般的な治療薬と偏頭痛との関連性について、アメリカ神経学アカデミーが発行する「Neurology Clinical Practice」オンライン版に掲載されました。研究では、胃腸薬が偏頭痛を直接引き起こすとは断定されていないものの、両者の間には何らかの関連があるのではないかと考えられています。
子供のいじめ、自殺、暴力・・・昨今、心の痛むニュースが後を絶えません。生まれてきた時は、誰もが純粋で善良だったはずなのに、何が子供たちを悪へと走らせるのでしょうか。人生には学校の教科書から学ぶことのできない、大切な価値観があることを子供たちへ伝えることが重要です。将来を担っていく子供たちに、ぜひ読んでもらいたい物語を厳選しました。
さまざまな予測不可な症状に悩まされていませんか?一つの症状が改善されると、また別の症状が現れると感じていませんか?それはマスト細胞活性化症候群(MCAS)が原因かもしれません。