中国の軍事的脅威が高まっている=台湾外交部長

[台北 22日 ロイター] – 台湾の呉釗燮(ジョセフ・ウー)外交部長は22日、中国が台湾付近で軍事演習を増やしていることについて、台湾進攻を想定した準備態勢を強化しているとの見解を示した。

ウー氏は記者団に、中国は台湾の領海・領空付近を中心に軍事的な準備態勢を強化しており、台湾問題の解決に備えた準備を進めていると指摘。「脅威は高まっている」と述べた。

6月は中国機の領空侵犯が「ほぼ毎日あった」とし、政府の公式発表よりも「はるかに頻繁に」起きていたと説明した。また中国が台湾への軍事進攻のシミュレーションを数回にわったって行ったと述べた。

ウー氏は「こうした行動を懸念している」とし、安全保障で米国などとの連携を深めていくと語った。

中国は新型コロナウイルス感染症や洪水の影響で成長が鈍化しており、同氏は中国政府が国内からの圧力をそらす上で台湾は「非常に便利なスケープゴート」になっている、との認識を示した。

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