スペイン、各地で新たなコロナ抑制策実施 感染者急増受け

[マドリード 23日 ロイター] – スペイン各地の地方当局は23日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する新たな対策を実施した。スペインでは新規感染者が急増しており、観光業に悪影響を及ぼしている。

6月に新規感染者が漸減したことを受け、全国的なロックダウン(都市封鎖)措置が解除されたが、その後、280以上のクラスター(集団感染)が発生。カタルーニャ州が最も深刻で、ホテルでは閑古鳥が鳴いているほか、バーは閉鎖されている。

保健省のデータによると、スペイン全土で23日に確認された新規感染者数は2615人。6月の1日当たり新規感染者数の平均132人を大きく上回っている。新型コロナ感染者は累計で27万0166人。

カタルーニャ州では、州都バルセロナで外出自粛の指針が出されているにもかかわらず、過去14日間の新規感染者数は約8000人と、全国の1万6410人の半数を占めている。

スペイン南東部のムルシア州ではこの日、55人の新規感染者が確認されたことを受け、一部地域を完全に封鎖。また、首都マドリードの当局は、ともに暮らしていない人といる場合は自宅でもマスクを着用するよう要請した。

カナリア諸島では「単なる一家だんらんでも、40日間の昏睡状態や死をもたらしかねない」とのスローガンを掲げた宣伝活動を開始した。

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