EU、香港への技術輸出制限へ 国安法制定受け=草案文書

[ブリュッセル 24日 ロイター] – 欧州連合(EU)は、中国が香港国家安全維持法(国安法)を制定したことを受け、抑圧や監視に利用される恐れのある技術の香港への輸出を制限する方針だという。ロイターが入手した文書の草案で明らかになった。  

文書はEU外交官が承認。28日に発効するとみられている。それによると、EUは24日、香港国安法制定を「深く憂慮する」とし、貿易制限や査証(ビザ)を巡る合意の見直しを含む一連の制裁措置で合意。EUは「抑圧や監視に悪用される恐れのある特定の機器や技術の輸出に関する監視を強化し、制限する」とした。

また、香港国安法の制定が移民や居住政策に及ぼす影響について検証すると表明。香港との現存の合意に及ぶ影響も検証し、当面は香港とのいかなる交渉も新たに開始しないとした。

その上で、香港の住民の自治に対する支持を改めて表明。香港の市民社会に一段と関与していく姿勢を示した。

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