米航空会社、マスク着用拒む乗客の搭乗拒否も 業界団体が新方針

[15日 ロイター] – 米主要航空会社を代表する業界団体、エアラインズ・フォー・アメリカ(A4A)は15日、新型コロナウイルス感染症の流行が続く間、機内でマスクの着用を拒む乗客に対し、搭乗を拒否する可能性があると発表した。

米主要航空会社は現在、マスクなしでの乗客の搭乗を防ぐため、持参していない人にはマスクを配布しているが、搭乗後に乗客が機内でマスクを外した場合に着用を強制することは難しい。

A4Aの発表文書によると、アラスカ航空<ALK.N>、アメリカン航空<AAL.O>、デルタ航空<DAL.N>、ハワイアン航空、ジェットブルー航空<JBLU.O>、サウスウエスト航空<LUV.N>、ユナイテッド航空<UAL.O>などが新たな方針を採用する。

各社は搭乗前に乗客に対し、マスク着用に関する個別の方針を明確に伝え、機内で詳細のアナウンスを行う。

違反した乗客については、搭乗拒否リストへの掲載を含め、適切な対応を各社がそれぞれ決定するという。

食事の際などはマスクを外すことを認める。

ユナイテッド航空は、6月18日から機内で同社の方針に従わない乗客について、「当該事例に関する総合的な調査によって決定される期間」、搭乗を阻止する渡航制限リストに掲載する方針を示した。

デルタ航空はマスク着用義務付け方針について、顧客への周知徹底を図り、確実に順守されるよう取り組みを強化すると表明した。

新型コロナを巡る航空業界の問題を指摘してきた民主党のエド・マーキー上院議員はツイッターで、方針の厳格化を評価したが、「依然として連邦政府の早急な対応が必要だ」と述べた。

米政府は新型コロナの感染拡大で世界の航空業界が打撃を受けて以降、労働組合や業界の要請にもかかわらず、安全基準を導入していない。

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