ベトナムでコロナ感染再拡大、中部ダナンの4工場で感染確認

[ハノイ 3日 ロイター] – ベトナム中部の観光地ダナンで発生した新型コロナウイルスの感染再拡大に歯止めがかからない。国営メディアによると、計3700人を雇用する市内4工場で感染が確認される事態となっている。

また現地紙の報道によると、ダナン市内の別の工業団地でも4人の感染が確認された。同団地に勤務する人は計7万7000人に上る。

 

ベトナムでは1月末に新型コロナ感染が初めて確認されたが、厳格な措置によって封じ込めに成功。7月24日にダナンで感染者が出るまで、国内での新たな市中感染は3カ月以上報告されていなかった。

関係筋によると、今回の感染源は依然として不明。首都ハノイを含む少なくとも10カ所に感染が飛び火しており、政府によると、23%が無症状感染者という。

グエン・スアン・フック首相は3日、新たな感染抑制のためには8月初めが「断固とした対応を取るべき時期」とし、今回の感染拡大は前回よりも「深刻な影響」を及ぼす可能性があるとした。

ロイターの分析によると、ベトナムが過去7日間に実施した新型コロナ検査は5万2000件。政府は、ダナン市民110万人の全員を対象に検査を実施する計画を発表している。また、ダナンでは娯楽施設の封鎖や移動制限など、ロックダウン(都市封鎖)も実施している。

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