ノルウェー、100人超のクルーズ船からの下船を一時禁止 集団感染で

[オスロ 3日 ロイター] – ノルウェー政府は3日、今後出航する100人以上が乗るクルーズ船を対象に、国内の港への下船をすべて禁止した。期間は2週間。すでに出航している船からの下船は可能という。

先週末に同国のトロムソ港で一部の乗員・乗客を下ろしたクルーズ船で新型コロナウイルス集団感染が分かったことを受けたもの。

この船はノルウェーのフッティルーテンが運航する「ロアール・アムンセン」で、保健当局によると、乗客・乗員の少なくとも41人が新型コロナの検査で陽性反応を示している。他の乗客・乗員、数百人には10日間の自主隔離措置が言い渡された。

当局者によると、ノルウェーは乗員・乗客の出身国であるドイツ、デンマーク、オーストリア、フィリピン、ラトビアの当局と連絡を取っている。

人口540万人のノルウェーは、新型コロナ流行を制御できているとして、数週間前に大半の経済活動を再開させた。3日時点で、同国での感染者は9268人、感染による死者は256人。

フッティルーテンは6月半ば、新型コロナの感染拡大を受けて停止していた外航クルーズ船の運航を、人数制限や厳格な感染予防対策を講じた上で、世界に先駆けて再開していた。

集団感染を受け、同社は当面、クルーズ客船の運航を中止する。

同社のシェルダン最高経営責任者(CEO)は会見で謝罪した。

ノルウェー警察はロイターに対し、今回の問題で違法行為がなかったか調べる方針を明らかにした。

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