観光客はアムステルダムの繁華街避けて オランダ首相が呼びかけ

[アムステルダム 6日 ロイター] – オランダのルッテ首相は6日、観光客にアムステルダムの繁華街を避けるよう呼びかけた。同国で新型コロナウイルス感染が急速に拡大していることを受けたもの。

感染者数はここ数週間徐々に増えており、国立衛生環境研究所(RIVM)の発表によると、6日に確認された感染者数は601人で前日の426人から増加した。RIVMのデータによると、新たな感染の大半は20─40代。

ルッテ首相は、この事態を受けて夏休みを切り上げ、ハーグで記者団に、「特にアムステルダムに関しては、国内外の観光客に対し、繁華街を避けるよう求める。これは、市長の意向でもある」と述べた。

アムステルダムのハルセマ市長は5日、「飾り窓(レッドライト)地区」と呼ばれ外国人観光客が集まる売春街を含む一部地区でのマスク着用を義務化。公共輸送機関以外でのマスク着用を勧告しないとするルッテ政権の方針と異なる措置を講じた。

首相は、同国での感染拡大は悪化しており、「ウイルスは危険な前進を遂げており、われわれは過去数カ月間に実現した進展を失う恐れがある。2度目のロックダウン(都市封鎖)は望まないし、その必要もない」と述べた。

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