バイデン氏は「神と銃」に反対、トランプ氏が激戦州で演説

[ワシントン 6日 ロイター] – トランプ米大統領は6日、11月の大統領選に向け野党・民主党の候補指名を確定させたバイデン前副大統領が「神に逆らっている」と非難した。伝統的に選挙の勝敗を左右してきた重要州であるオハイオ州で述べた。

トランプ氏は新型コロナウイルス危機への対応を巡り批判が広がる中、最近実施された同州の4つの世論調査で、バイデン氏にリードを許しており、支持回復へ巻き返しを図ろうとしている。

トランプ氏は、オハイオ州クリーブランドでの演説で「(バイデン氏は)極左のアジェンダに従い、あなた方から銃を取り上げ、(武器の保有を認める)合衆国憲法修正第2条を無効にしようとしている。無宗教で聖書と神を傷つけている」などと述べ、「彼は神に逆らっている」とした。

バイデン氏はカトリック教徒で、信仰の深さが公人としての自身の行動に影響を与えていると度々語っている。

トランプ氏は詳細には言及しなかったが、同氏の発言は共和党のキリスト教保守派勢力の支持固めにつながるとみられるほか、バイデン氏に対する有権者の見方にマイナスの影響を与える可能性がある。

バイデン氏の選対陣営の報道官、アンドリュー・ベーツ氏は「バイデン氏の信仰は彼自身の中核を成している。全人生を尊厳を持って生きてきた」などと反論した。

バイデン氏は、コネティカット州の小学校で児童20人が死亡した2012年の銃乱射事件を受け、銃保有に対する規制を推進したが、銃器の没収を求めたことはない。

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