英国、香港メディア王逮捕に重大な懸念表明

[ロンドン 10日 ロイター] – 英国は、香港のメディア王で著名な民主活動家の黎智英(ジミー・ライ)氏(71)が香港国家安全維持法(国安法)違反で逮捕されたことを受け、中国が反対派を沈黙させる口実に同法を乱用していると非難した。

ジョンソン英首相の報道官は、「(今回の逮捕は)国安法が反対派を沈黙させる口実に利用されていることをあらためて示す根拠となった。香港当局は市民の人権と自由を保持しなければならない」と述べた。

また、「われわれは、香港で黎氏および他の6人の人物が逮捕された事態に重大な懸念を抱いている。報道の自由は中英共同宣言と香港基本法で明確に保障されているとともに、国安法第4条により保護されているはずだ」と述べた。

関連記事
ゴールデンウィーク中に外国人労働者の受け入れ拡大に向けた法改正の審議が進む。識者は「実質移民解禁ではないか」と危惧する。こうしたなか、いわゆる移民政策推進に一石を投じるオンライン署名が行われている。半年間で7500筆もの署名を集め、コメントも2300件を上回る。
現在、法廷はトランプ前大統領に対し、4月15日にニューヨークで始まった刑事裁判について沈黙しろと命じた。これに対して一部の弁護士は、この命令が違憲であり、言論の自由の侵害であるとしている。
5月6日、フランスのマクロン大統領と欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長はパリで中国共産党党首の習近平と会談し、貿易不均衡とウクライナ戦争に関する懸念を強く伝えた。
習近平のヨーロッパ訪問中、英国防省が中国共産党のハッカー集団によるサイバー攻撃を受けた。
5月3日、「世界報道自由デー」に合わせて、国境なき記者団が報告書を公開した。この報告書では、中国が世界で最も多くの記者を刑務所に送っている国であることが明らかにされている。