フィリピン大統領、ロシアのコロナワクチンに「多大な信頼」

[マニラ 11日 ロイター] – フィリピンのドゥテルテ大統領は10日遅く、ロシアが開発を進めている新型コロナウイルス感染症のワクチンについて、「多大な信頼」を寄せていると発言、自ら臨床試験に参加する意向を示した。

同大統領は、ロシアからのワクチン提供の申し出を歓迎するとし、ワクチンは無償で提供されるとの見通しを示した。

ロシアは今月中にワクチンを認可する予定。

フィリピンでは、新型コロナの感染者が10日時点で13万6638人に達しており、アジアでも特に感染者が多い。

ドゥテルテ大統領はテレビで「ロシアのコロナ研究に多大な信頼を寄せているとプーチン大統領に伝えるつもりだ。ロシアが開発したワクチンは人類にとって非常に良いものだと信じている」と述べた。

新型コロナのワクチン開発を巡っては、一刻も早い実用化を目指す競争が加速する中で、果たして接種しても安全なのかを巡る懸念が浮上している。

ドゥテルテ大統領は、国民の不安を鎮めるため「自分が最初に接種して実験台になる」とも発言。

フィリピン大統領府は11日、ワクチンの臨床試験・供給・生産でロシアと協力する用意があると表明した。

ドゥテルテ大統領は7月、中国の習近平国家主席にワクチンの支援を要請したと表明。「ワクチンができれば、フィリピンが最初を供給を受けられるよう習主席に嘆願した。そうすれば、早急に正常化できる」と述べていた。

フィリピン政府は今月、首都マニラとその近郊でロックダウン(都市封鎖)を再導入している。

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