台湾、中国スパイの移住阻止で対策強化へ

[台北 17日 ロイター] – 台湾当局は17日、香港在住の中国本土出身者が台湾への移住を希望した場合、スパイやその他の違法行為に関与していないか審査を厳格化する方針を明らかにした。

台湾はこれまで香港からの移住希望者を歓迎しており、国家安全維持法の施行後はその姿勢を強めている。ただ当局者の間では、移住者にスパイが含まれる可能性への懸念がある。

大陸委員会によると、新たな措置は、香港・マカオのいずれかに住居がある中国本土、香港、マカオの出身者の移住申請の管理強化が目的。

潜入や騒乱、統一戦線工作、スパイ活動などの抑止が考えられている。

統一戦線工作は、海外在住の中国人や非共産党員の取り込みを担当する中国共産党中央統一戦線工作部を想定したもの。

今回の措置は、香港・マカオの住人のうち、中国本土出身、あるいは現在・過去を問わず中国共産党・政府・軍の関係者が対象となる。

該当する人物からの移住申請は、安全保障上の理由で複数の部門の審査を受けることになるという。

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