習主席は「マフィアのボス」、中国元教授が共産党批判で処罰

[北京 17日 ロイター] – 中国共産党中央党校は17日、蔡霞・元教授が習近平国家主席を「マフィアのボス」、共産党を「政治的ゾンビ」と述べたことを受け、蔡氏に処分を科したと発表した。

蔡氏は中国共産党中央党校で民主政治の教授を務めていた。ここ数カ月で共産党やトップを批判した後、処分を受けた3人目の著名人となった。

高級幹部を養成する中央党校は、蔡氏の発言は「重大な政治的問題があり、中国の名誉を傷つけた」として、蔡氏の党員資格と退職給付を取り消したと発表した。ウェブサイトの発表では発言を特定しなかった。

中国政治の専門家2人は、蔡氏が習主席を解任することが党再生の第一歩だと発言した録音が6月にオンラインに漏れたことを指摘した。

ロイターが確認した録音によると、同僚から「蔡」と呼ばれる女性が習氏を「犯罪組織のボス」と呼び、共産党を自分の道具として使っていると述べたほか、共産党は「政治的ゾンビ」だと指摘。女性がどこでいつ誰に話していたのかは明らかでない。

蔡氏からコメントは得られなかった。

革命家の孫である蔡氏は、中国共産党中央党校で40年間教鞭を執り、れっきとした体制派だった。

中国政府はここ数年、国を批判した人物を厳しく取り締まっている。先月は習氏と共産党を批判した清華大学の教授が警察に拘束された後、解雇された。同じ月に国営不動産会社元会長の任志強氏が習氏を「道化師」と呼び、共産党から除名された。

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