米国務長官がバーレーン訪問、対イスラエル正常化の拡大模索

[ドバイ 26日 ロイター] – 中東歴訪中のポンペオ米国務長官は26日、バーレーンを訪れ、中東地域の安定と湾岸諸国の結束を巡り、ハマド国王およびサルマン皇太子らと会談した。

米国の仲介で今月中旬に実現したイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化にバーレーンが追随する可能性が指摘される中、25日夜に当地入りしたポンペオ長官は、機運に乗じることが重要との見方を示した。バーレーンは、13日にイスラエルとUAEの国交正常化に向けた合意が発表されて間もなく、歓迎を表明した。

バーレーン通信(BNA)によると、サルマン皇太子はイスラエル・UAE国交正常化に向けた米国の取り組みを歓迎するとし、「パレスチナとイスラエルの紛争終結に向けた戦略的選択肢として、和平を通じた解決策を実現できるよう一層の努力を続けることが重要」と語った。

ハマド国王との会談では、米国との二国間関係の改善を巡り協議が行われた。国王はパレスチナ問題解決に向けた取り組み加速が重要と強調した。

ポンペオ長官は会談後、ツイッターへの投稿で「湾岸諸国の結束やイランの悪影響への対抗など、地域の平和と安定実現の重要性について意見交換を行った」と明らかにした。

同長官はその後、UAEを訪れ、外相ら政府高官と会談した。米国務省の声明によると、リビア停戦や湾岸諸国の結束、イランの脅威への対抗など地域や二国間問題を巡り意見を交わした。

ポンペオ長官に随行する国務省当局者は、必要なら米国がバーレーンとイスラエルの国交正常化を支援すると指摘。UAEがイスラエルとの正常化を決めたことで、他の国も後に続きやすくなったという考えを示した。

*内容を追加しました。

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