米ミネアポリスに緊急事態宣言、黒人の殺人容疑者死亡で抗議活動

[27日 ロイター] – 米中西部ミネソタ州のウォルツ知事は、殺人容疑の黒人の死亡をきっかけに26日夜に暴力的な抗議活動が発生したことを受け、ミネアポリス市に緊急事態宣言を発令した。同知事は州兵が現地に投入されると語った。

一方、ミネアポリス市のフレイ市長は、大規模な企業の略奪、財産の破壊、混乱が起きたとして、夜間外出禁止令を出した。また、当局は黒人容疑者の死亡に関連して誤った情報が拡散していると指摘。警察は容疑者が自身を銃で撃ったとしている。

同市では5月、白人警官の暴行のため黒人男性ジョージ・フロイドさんが死亡。この事件以降、人種差別や警官による暴行に対する抗議活動が全米に広がっている。

ミネアポリス警察はツイッターに監視カメラの映像を投稿。殺人事件の容疑者が自殺を図ったとし、警察は何ら武器を使用していないと説明した。

映像によると、1人の黒人男性が建物エントランスで自身を銃で撃ち、付近にいた人の集団が走り去り、警察が現場に近付く様子が映っている。

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