ベネズエラ、野党政治家100人以上を恩赦 国会選挙を控え

[カラカス 31日 ロイター] – ベネズエラ政府は31日、野党の政治家100人以上に恩赦を与えたことを明らかにした。

12月に実施する国会選挙への参加を促す狙いがあるとみられるが、野党の一部は不正行為を理由に国会選挙をボイコットする意向を示している。

大統領令による恩赦の対象には、チリの駐ベネズエラ大使公邸に保護を求めた野党主要指導者フレディ・ゲバラ氏のほか、反体制派のグアイド国会議長の首席補佐官を務めていたロベルト・マレロ氏が含まれる。

反政府デモを扇動したとして2014年に収監され、現在スペイン大使公邸で暮らしている野党指導者レオポルド・ロペス氏への言及はなかった。

タレク・サーブ検事総長は、電話インタビューで「(恩赦は)政治的な対話を促し、人々の選挙権を強化することが目的だ」と説明。「テロ、暴力、クーデター行為に再び関与すれば、当然、恩赦は停止する」と述べた。

野党指導者は、マドゥロ大統領が再選を決めた2018年の大統領選に不正があったと主張。米国など50カ国以上がグアイド国会議長を暫定大統領と認めている。

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