自民党総裁選は簡易式で、岸田氏と石破氏が正式に出馬

[東京 1日 ロイター] – 自民党総裁の選出方法が決まり、安倍晋三首相の後任選びが正式に動き出した。1日午後には岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長が出馬を表明。菅義偉官房長官も2日に立候補する見通しで、9月中旬の投票に向けて3人は新型コロナウイルスへの対応や社会保障、安全保障などを巡って舌戦を繰り広げる。

自民党は1日昼に総務会を開き、党員投票を行わない簡易方式による総裁選出を了承した。党大会は開かず、両院議員総会で、国会議員394票と都道府県連の代表各3人ずつ計141票の計535票で選出する。選挙の日程は、2日の選挙管理委員会での議論を経て決まる見通し。

自民党の総裁選は通常、全国にいる党員の投票も含めた「フルスペック」(鈴木俊一総務会長)で行われる。安倍首相の辞任表明を受けた今回は、「政治空白があってはならない」(二階俊博幹事長)として、時間優先で簡素化することを決めた。しかし、地方議員や党員の不満は根強く、総務会では異論も出て決定までに約2時間かかった。

総裁選の候補として最初に正式に名乗りを上げたのは、安倍政権で外相を長く務めた岸田政調会長。岸田氏は会見で、コロナ対策のほか、格差問題の解消に取り組む考えを示した。「国民の協力を得るのは政治の信頼が必要」として、「国民の協力を引き出すリーダーを目指す」と強調した。

4回目の総裁選出馬となる石破元幹事長は、必要に応じて「新型コロナウイルス特別措置法」を改正する考えを示した。総裁選の方式が簡素化されたことに関しては「党員の皆様に投票資格が与えられないのは残念」と述べた。

石破氏は過去2回の総裁選で安倍首相に敗れた。2012年の総裁選では、地方議員票や党員票で安倍氏を上回ったが、国会議員だけが投票できる2回目の決選投票で逆転を許した。

(竹本能文、山口貴也、久保信博 編集:橋本浩)

関連記事
4月29日、最高裁は億万長者の起業家、イーロン・マスク氏の米証券取引委員会(SEC)との合意に対する異議申し立てを却下した。この合意は、法的監視機関がマスク氏のソーシャルメディアへの投稿を審査することを需めるものだ。
カナダの中国系教授が、中共が推進する先端技術と知的財産の窃取を目的とする「千人計画」に関わっており、これがカナダの国家安全にとって脅威になっている。
とんでもないおふざけと残酷なディストピアを力づくで押し付けようとする単一の方針が、これほど急速に地球全体を支配したことはない。2020年、コロナウイルスを封じ込めようとする無益な試みによって、これは起こった。
5月27日、世界保健機関(WHO)は年次世界保健総会(WHA)を開催する。アントニー・ブリンケン米国務長官は5月1日(水)、台湾にオブザーバーとして会議に参加するよう強く求めた。
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。