ブラジル8月のアマゾン火災件数、過去10年で最悪の可能性=科学者

[ブラジリア 2日 ロイター] – ブラジルのアマゾン川流域の熱帯雨林で8月に発生した火災件数の公式データは修正の必要があり、恐らく前年同月比で1-2%程度の増加になるだろう――。国立宇宙研究所(INPE)の上席科学者アルベルト・セッツァー氏は2日、ロイターにこうした見方を示した。この通りに修正されれば、8月としては2010年以降で最悪の水準になる。

国内メディアがINPEのデータを引用してこれまでに伝えたところでは、8月の火災件数は前年同月比で5%減だった。

セッツァー氏は、米航空宇宙局(NASA)の気象衛星に問題が生じてデータの確定値公表が遅れていると説明。問題が解消すれば、火災件数は上方修正されることになると述べた。

既に昨年8月の火災件数が9年ぶりの高水準だったため、世界各国の指導者や環境団体からブラジルは世界最大の熱帯雨林地帯の保護に十分な手を打っていないとの批判が殺到。ボルソナロ大統領とフランスのマクロン大統領の論争にもつながった。

環境団体や研究者らは、ボルソナロ氏が環境規制を緩和し、熱帯雨林地帯の開発を促して違法な森林伐採などを助長していると指摘している。

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