中国メディア「財新網」によると、昨年夏、甘粛省蘭州市の製薬工場からブルセラ属菌が漏えいし、市民3000人余りが感染した。写真はイメージ(NOEL CELIS/AFP via Getty Images)

蘭州市で昨年ブルセラ属菌漏えい事故、市民3000人超感染 政府発表の10数倍

中国北西部の甘粛省蘭州市では2019年夏、地元の製薬会社からブルセラ属菌の漏えい事故が発生したことがわかった。当局は同年12月、約200人の市民が感染したと発表した。しかし、実際の感染者数は3000人以上であることがわかった。

中国メディアの報道によると、2019年7月24日~8月20日にかけて、動物用医薬品製造会社、中牧実業股份有限公司傘下の製造工場である蘭州生物薬廠で、ブルセラ属菌が漏えいしていた。この事故で、同年11月末ごろ、工場の近くにある中国農業科学院の蘭州獣医研究所の職員や学生から、ブルセラ属菌の抗体の陽性反応が出た。同研究所は工場からわずか460メートル離れたところにある。

漏えいの原因はずさんな管理にあった。同工場は、動物用ブルセラ症ワクチンを製造する過程で、使用期限が過ぎた消毒剤を使ったという。滅菌が不十分であるため、ブルセラ属菌を含んだエアロゾルが工場から排出された。

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