仏、WHOの枠組み通じてワクチン購入せず 資金は拠出=当局筋

[パリ 17日 ロイター] – フランスは、新型コロナウイルスワクチンの公平な配分を目的とした世界保健機関(WHO)主導の枠組み「COVAX」に資金を拠出する一方、同枠組みを通じたワクチン購入は行わない方針だ。仏保健省の当局者が17日明らかにした。

COVAXは新型コロナ対応で世界各国の結束を図る狙いがあり、WHOの有力な支持者であるフランスの方針は痛手となる。

仏保健省当局者は匿名を条件にロイターに対し「フランスの立場ははっきりしている。COVAXを通じてワクチンを購入することは望まない」と述べ、欧州連合(EU)の共同調達プログラムを通じて供給を確保する考えを示した。

その上で、COVAXの概念は完全に支持しているとし、仏政府として資金拠出を表明する方針だと述べた。金額には言及しなかった。

WHOのテドロス事務局長が17日明らかにしたところによると、COVAXにはこれまでに170以上の国が参加している。

WHOは世界各国に対し、同枠組みへの資金拠出や余剰ワクチンの寄付を表明するだけでなく、全面的な参加を呼び掛けているが、説得は難航している。

フランス以外にも英国など一部の富裕国は、資金を拠出する一方で調達は独自に行う方針を採用。米国は今月、枠組みへの不参加を表明している。

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