欧州でコロナ感染第2波、仏やスペインで制限再導入 英も検討

[パリ/ミラノ/マドリード/ロンドン 21日 ロイター] – 欧州に新型コロナウイルス感染の第2波が及んでいる。感染者数は再び急増し、感染拡大抑制に向けた制限措置を再導入する動きも広がっている。

フランスでは21日、第3の都市リヨンで、屋外での主要イベント入場者数をこれまでの5000人から1000人に制限するほか、午後8時以降の屋外での酒類販売と飲酒を禁止する方針が発表された。新規感染者や集中治療室(ICU)入院者数の急増に対応する。

レストランやバーの店内飲食については、着席した飲食は容認されるが、バーでの立ち飲みやダンスなどは禁止される。高齢者施設への訪問も週2回に制限する。

これまでにマルセイユやボルドー、ニースでも同様の措置が取られている。

フランスでは19日、1日の新規感染者数が1万3498人と、これまでの最多を記録した。

フランスでの感染状況悪化を踏まえ、イタリアのスペランツァ保健相は、パリを含むフランスの一部都市からの訪問者にコロナ検査を義務付けると発表した。22日から実施される。

イタリアは一時、欧州のコロナ震源地だったものの、これまでのところ感染の第2波はおおむね回避している。

スペインの首都マドリードではこの日、コロナ感染が急拡大している一部地域でロックダウン(都市封鎖)措置が実施された。さらに、地元当局者は軍の支援や仮設病院の再設置を要請した

欧州でコロナ感染症による死者が最多の英国では、最近のデータによると、1日に少なくとも6000人のペースで感染者が増加している。保健当局者は、感染第2波制御に向けた措置が迅速に実施されなければ、10月半ばまでに1日の新規感染者が5万人、死者数も急増すると警鐘を鳴らす。

ジョンソン英首相は22日に対応策を明らかにする。ハンコック保健相によると、新たな制限措置は前回とは異なり、人の集まりを取り締まる一方、学校の運営や多くのビジネスの営業は継続される見通し。

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