米議会の超党派議員50人、台湾とのFTA交渉を政府に要請

[ワシントン 1日 ロイター] – 米議会の50人の超党派議員は1日、トランプ米政権に対して台湾との自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉を開始するよう求めた。

FTAの交渉が始まれば中国の反発は必至とみられる。

共和党議員42人と民主党議員8人は、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表に書簡を送り、台湾とのこれまでの経済的な連携や安全保障面での協力を取り上げ、包括的な貿易協定の締結に向けて正式に交渉を開始するよう求めた。

台湾は米国とのFTA締結を長らく望んできたが、米国は台湾が米国産牛肉と豚肉の輸入を制限していることへの不満を示していた。

ただ、台湾は今年8月、米国産牛肉と豚肉の輸入を全面的に解禁すると発表し、FTA交渉に一歩前進した。2021年1月1日付で解禁される見通し。

2019年の台湾と米国の貿易規模は855億ドルで、米国が231億ドルの貿易赤字だった。台湾は米国にとり昨年14番目に大きい輸出市場だった。

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