原油先物は堅調維持、トランプ氏の退院や供給不安で

[メルボルン 6日 ロイター] – アジア時間の原油先物は小幅に上昇。新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領が退院し、ホワイトハウスに戻ったことが相場を支援したほか、石油生産施設が集積する米メキシコ湾への熱帯低気圧の接近も買い材料となった。

原油相場はトランプ氏が入院した2日に急落し、5日は同氏退院のニュースや米国で追加の新型コロナウイルス経済対策を巡る合意がまとまるとの期待の高まりで5%超の急騰を演じた。

0134GMT(日本時間午前10時34分)時点で米WTI原油先物<CLc1>は0.02ドル高の1バレル=39.24ドル。

北海ブレント先物<LCOc1>は0.08ドル(0.2%)高の41.37ドル。

ノルウェーで海洋油田労働者らによる賃金待遇の改善を求めたストライキが拡大し、6油田が閉鎖されたのに加え、熱帯低気圧「デルタ」が接近しているメキシコ湾岸でエネルギー各社が石油生産施設から従業員の退避を始めたことで、供給不安が台頭し、相場の支援材料となった。[nL4N2GW3CY][nL4N2GW3OQ]

ナショナル・オーストラリア銀行の商品調査部門トップ、ラクラン・ショー氏は「過去24時間に供給面の要因に変化があり、相場上昇にさらに寄与している」と指摘した。

一方、ペロシ米下院議長とムニューシン財務長官が5日、追加のコロナ経済対策について協議し、6日も協議を行う意向というニュースを受けて合意への期待が高まった。

ショー氏は「米財政合意の可能性を背景とする(燃料)需要改善の思惑があり、トランプ氏の退院がもしかすると、わずかにでも合意を後押しするかもしれない」と述べた。

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