バイデン氏、南北戦争激戦地で米国分断の「修復」約束

[ゲティスバーグ(米ペンシルベニア州) 6日 ロイター] – 米大統領選の民主党候補バイデン前副大統領は6日、南北戦争の激戦地であり、リンカーン大統領が自由と平等の原則を説いたペンシルベニア州ゲティスバーグで演説し、自身が大統領となった場合には、米国で人種間や政治思想、経済面での分断が広がりつつある状況の修復に努めると約束した。

バイデン氏は演説で、米国では「絶え間ない党派争い」のために、新型コロナウイルス危機への対応が困難になっていると指摘。

「党派心は脇に置き、科学に従おう。マスクの着用は政治的声明ではなく、科学に基づく助言だ」と述べ、新型コロナに自ら感染した後もマスクの着用を嫌うトランプ大統領を暗に批判した。

バイデン氏は「米国に必要なのは緊張を和らげ、対話が可能な状態を築き、国民を結束させることを目指す指導者だ」とし、「大統領として、私はこれを実行する」と約束した。

バイデン氏はこれまでの演説で、リンカーン大統領のゲティスバーグ演説にたびたび触れている。

9月29日─10月5日に行ったロイター/イプソスの世論調査では、ペンシルベニア州でバイデン氏はトランプ氏を5ポイントリードしているが、調査の誤差も5ポイントとなっている。

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