中国依存は「甚大なリスク」 輸入削減が必要=米国務長官

[ブラジリア/ワシントン 19日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は19日、米国とブラジルの経済連携強化に関するバーチャル会議で講演し、両国は自らの安全保障のために中国からの輸入への依存を減らす必要があるとの見方を示した。

米商工会議所が主催した会議でポンペオ氏は、米国とブラジルの経済に中国が大きく関与することで「甚大なリスク」がもたらされていると主張し、米国とブラジルが二国間の経済関係を強化する必要性を強調。

「二国間の貿易を拡大する方法を見いだせる範囲で、それぞれ(中国製の)重要製品への依存を減らすことができる」とし、それによって「2年後か、5年後か、10年後かにかかわらず、両国の国民はより安全になり、はるかに繁栄する」と述べた。

ブラジルのボルソナロ大統領はこの会議で、商慣行の改善や汚職防止に向けた米国との3つの合意を発表し、これらの合意が規制緩和や貿易・投資促進につながると表明。

「この1年半、トランプ米大統領とともにブラジルと米国の関係を史上最良のものに高め、両国関係に新たな幕を開いた」と述べた。

ポンペオ氏は、米国の支持の下、ブラジルが経済協力開発機構(OECD)加盟に近付いているとも指摘し、「できるだけ早期の(加盟)実現を望んでいる」と述べた。

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