【紀元曙光】2020年11月4日

投票は終わった。

▼選挙の大勢は伝えられつつある。ただ、それが最終的な結果であるのか、見えるはずのところに靄(もや)がかかったようで、まだ米国の全景が見えない。

▼小欄の原稿も、すでに数回書き直している。結果報道としての文章はどうにも書きにくいため、現時点でのそれは諦めることにして、別の角度から考えてみたい。筆者は日本人。ご覧いただいている読者諸氏も、多くは日本国民であろう。日本人は今、どんな目で米国を見、どのように思っているだろうか。

▼「勝敗は、はっきりしたじゃないか」「潔く負けを認めて、勝者を祝福しろ」「政治的空白をつくってはいけない」「訴訟にもちこんで泥沼化させるな」等々は、おそらくトランプ氏への批判。一方、「加熱しすぎた米中双方の頭を冷やし、関係改善に向けて努力してほしい」は、バイデン氏を次期大統領と想定した上での、「日本人」の切実な要望であろう。なにしろ「日本人」は平和を愛する国民なのだから。

▼平和主義の「日本人」。お考えいただきたい。筆者自身もふくむ自国民に問うが、今の共産党体制のままで、米中(ひいては日中)の関係改善を本当に望むのか。関係改善とは、通常においては誠に結構なことであるが、相手をよく見なければならない。相手は共産党の中国、つまりは中国共産党という、地球上の悪をすべて集めたような連中の国である。「善」に向かう改善には、到底ならないのだ。

▼大紀元は、真実真相を伝えることを絶対的使命としている。小欄も同様である。ゆえに日本人に申し上げる。悪魔を相手の平和は、ない。(次稿へ続く)

▶ 続きを読む
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。