緊急事態宣言出す状況でない、イベント人数制限は2月末まで=西村再生相

[東京 12日 ロイター] – 西村康稔経済再生相は12日の記者会見で、同日開催された新型コロナ感染症対策分科会で、コンサートなど大規模イベントでの人数制限を来年2月末まで延長することで了解を得たと正式発表した。従来は11月末までの措置だった。

最近の新規感染拡大が8月のピーク時に迫り、増加傾向が顕著だとして強い危機感を分科会で共有したと説明。「夏の流行に匹敵する大きな流行が来つつある」としつつ、現時点では病床の逼迫などは起きておらず、「緊急事態宣言を出す状況でない」と述べた。

西村再生相は同時に、1日の新規感染者数が東京で393人など過去最高水準に近づきつつあり、「これだけの感染者が続けば、病床が逼迫する可能性がある」と指摘。「焦点を絞った形で、コロナ特措法に基づく強い措置を取る可能性がある」とも語った。感染拡大防止のため、飲食時に斜めに座ることを奨励するほか、外国人向け情報提供の強化などを進める意向を示した。

*内容を追加しました。

(竹本能文 編集:内田慎一)

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