米シンクタンク報告、米軍の投資強化の必要性を強調「強いパワーの維持は敵の好戦的行動を抑える」
米国のシンクタンク・ヘリテージ財団(Heritage Foundation)は11月17日に発表した年次の軍事報告書『2021年米国軍事力指数』で、米国の財政や同盟国関係の状況から、米軍は重要な国益を守るためにかろうじて条件を満たしている状態だと指摘。このため、米国と同盟国の平和維持のためには、安定的な投資が必要だと主張した。
報告書は、過去1年間で米国の国益に対する挑戦となった脅威はロシア、中国、イラン、北朝鮮、中東のテロ組織だと取り上げた。財団は、最も包括的な脅威は、軍事の近代化と拡張を続けている中国で、ネットワークや人工知能の能力には注視するべきだとしている。
中国軍は引き続き周辺地域の外へ勢力範囲と軍事活動を拡大しており、より大規模で全面的な訓練を行っている。報告書は、中国の行為を「侵略的である」(aggressive)と認定。増加しつつある能力を「恐るべき」(formidable)と位置付けている。
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