金委員長「米国は最大の敵」、核兵器増強も 党大会で表明

[ソウル 9日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、米国を「最大の敵」と位置付け、新大統領が就任しても北朝鮮に対する敵対政策は変わらないという考えを示した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が9日伝えた。

開催中の朝鮮労働党大会で、こうした敵対政策を撤回することが米朝関係の鍵になると強調した。

金委員長は「われわれの対外政治活動は、最大の敵であり革新的発展の主たる障害である米国を鎮圧することに焦点を当て、転換すべきだ」と述べた。

また、「米国で誰が政権に就いても、米国の本性と基本的な対朝政策は決して変わらない」とし、「反帝国主義の独立勢力」との関係を拡大すると訴えた。

さらに、軍事装備の研究開発と核兵器増強をさらに推進する考えも示した。

米国務省のコメントは得られていない。バイデン次期大統領のスポークスマンはコメントを控えた。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

関連記事
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。
中国共産党の国家安全部が主導する研究機関は、AI技術とビッグデータを利用してカナダの華人議員の個人情報を密かに収集している。
米イエレン財務長官の最近の訪中は、新たな貿易戦争の予兆であるとする見方がある。イエレン氏は中国当局に対し、ダン […]
全世界の軍事費支出が9年連続で増加し、過去最高値を再び更新したことが明らかになった。スウェーデンに本部を置くシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」が22日(現地時間)に公開した報告書によると、昨年の全世界の軍事費支出規模は約2兆4400億ドル(約772兆円)に達すると集計された。