豪クイーンズランド州、入国者隔離に鉱山キャンプの使用検討

[メルボルン 14日 ロイター] – 豪クイーンズランド州のパラシェ首相は14日、海外からの入国者の隔離施設として、中心部から離れた鉱山キャンプを利用する案を検討していると明らかにした。隔離に使用される都市部のホテルでの感染連鎖を断ち切る狙いだ。

クイーンズランド州の州都ブリスベンでは、入国者の隔離に使用されたホテルの従業員が感染力の強い英国の変異種に感染したことを受け、8日夜から3日間のロックダウン(都市封鎖)が実施された。

このホテルでは13日、さらに数人が英国の変異種に感染していることが判明し、調査を行う間、隔離中の入国者129人を別のホテルに移動させた。

パラシェ首相は、変異種を巡る懸念を踏まえると、あらゆる選択肢を検討する必要があると強調。エアコンなどの共同設備を通じて感染が広がるのを防ぐため、空港に近い複数の鉱山キャンプの使用を検討していると明らかにした。

オーストラリアでは昨年後半に国内での感染を実質的に排除して以降、新たな感染拡大はほぼ全て隔離ホテルが原因となっている。

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