米、対北朝鮮制裁と対ロ措置を検討へ=国務長官

[ワシントン 1日 ロイター] – 米国のブリンケン国務長官は、バイデン政権は北朝鮮に対する新たな制裁措置のほか、ロシアに対する何らかの措置を検討すると述べた。

バイデン政権は現在、トランプ前政権から引き継いだ外交政策を見直し中。ブリンケン氏は1月31日に収録されたNBCニュースとのインタビューで、朝鮮半島の非核化に向けた政策には、同盟国と協調して実施する追加制裁措置のほか、外交努力が含まれると述べた。

ロシアについては、反体制派指導者ナワリヌイ氏の釈放を求める抗議運動で5000人超が拘束されたことに「深い遺憾」を表明。具体的な措置には言及しなかったものの、バイデン政権はロシア政府の抗議運動への対応のほか、20年の選挙介入やサイバー攻撃の疑いなどについて検証を行っていると述べた。

ロシアのぺスコフ大統領報道官は、ブリンケン氏の発言を重要視しないとし、米政府による対ロ制裁をけん制した。

バイデン大統領は先週、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、ナワリヌイ氏の釈放を求めた。ブリンケン氏は「バイデン大統領はプーチン氏との会談でこれ以上ないほど明確に考えを伝えた」と語った。

ブリンケン長官はさらに、中国が香港の弱体化に向け「言語道断な」行動に出たと批判したほか、新型コロナウイルス対応で透明性に欠き、ウイルスの起源を探る専門家のアクセス容認は不十分との認識を示した。

イランについては、ウラン濃縮度の引き上げを継続すれば、「数週間後」には核兵器開発に必要な核物質の製造が可能になると警鐘を鳴らした。

*内容を追加しました。

関連記事
台湾の頼清徳総統は20日、就任式典に日本の超党派国会議員らが出席し、「自らの行動によって台湾支持の姿勢を示」したことに感謝の意を示した。
中共(中国共産党)の公安局に所属していた秘密警察工作員が、オーストラリアに亡命した。初めて公の場に姿を現わし、 […]
  今週、中国製品への追加関税を課すとの宣言の後、ホワイトハウスは5月16日に、米国の太陽光エネルギ […]
ロシアと中共(中国共産党)が国際社会から孤立している中、5月16日にロシアのプーチン大統領が北京に到着し、2日 […]
1月の台湾総統選で勝利した与党・民進党の頼清徳氏(64)が20日、台北市の総統府で就任宣誓を行い、蔡英文氏(67)の後任として第16代総統に就任した。「私たちは引き続き民主国家と民主共同体を形成し、各分野の発展経験を交流し、偽情報と戦い、民主主義のレジリエンスを強化する。様々な課題に対応し、台湾を民主世界のMVPにする!」と訴えた。