米下院、扇動的な発言巡りグリーン共和党議員の処分を可決

[ワシントン 4日 ロイター] – 米下院は、陰謀論の信奉者で扇動的な発言で物議を醸してきた新人議員のマージョリー・グリーン氏について、予算委員会と教育労働委員会の委員職を剥奪する決議案を賛成多数で可決した。

グリーン氏は投票の数時間前に下院本会議で演説し、過去の自身の発言を後悔していると述べて撤回したが、謝罪はしなかった。採決の結果は賛成230票に対し反対199票で、共和党議員の95%近くが反対に回り、造反者は11人だった。分断に揺れる同党の結束が試されていた。

民主党のホイヤー下院院内総務は採決を前に「議員がこれほどまで卑劣で有害な発言を行い、他の議員への嫌がらせに関与し、政治的暴力に支持を表明するという状況に直面するのはこれが初めてだ」と強調。「これは政党の問題ではなく、品位と真実に賛成票を投じるかどうかの問題だ」と訴えた。

グリーン氏は先月の議員就任以前に、陰謀論集団「Qアノン」が唱える、民主党のエリート層が悪魔崇拝者・小児性愛者・人食い人種の集団の一部だとする説を含め、根拠のない一連の陰謀論に支持を公言していた。CNNによると、ペロシ下院議長を含む民主党の重鎮の殺害にもネット上で支持を表明していたという。

ただ、共和党議員の大半は、グリーン氏を処分する決議案は民主党による「党派的な権力拡大」の動きだと批判し、議員を就任前の発言について罰することは、危険な前例を作る行為だと警告した。

これより先、下院共和党は3日の会議で、グリーン議員への処罰を見送ることを決めるとともに、トランプ前大統領の弾劾決議を支持したチェイニー議員についても、下院ナンバー3の地位を剥奪しないことを145対61の賛成多数で決定した。

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