伊高級ブランド モデルが「着物の帯」に座る、靴で歩く 「日本文化への侮辱」指摘でコメント
伊高級ブランド・バレンチノが新コレクションのために作成した、日本の着物の帯に似た布を使った写真と映像について批判が相次いでいる。3月30日、同社はSNSでコメントを発表し釈明した。「使われた布は帯ではない」としているが、多くの批判は日本の職人と文化に対する侮辱だとして怒りをあらわにした。写真には、起用した日本人モデルが古い日本家屋の庭園の地面に敷いた帯に似た布の上を靴で歩いたり、庭園内の石の上に置き座ってポーズする様子が収められている。
多くのSNSユーザーが指摘するのは、2021年春夏コレクション「ヴァレンティノ コレツィオーネ ミラノ(VALENTINO COLLEZIONE MILANO)」のキャンペーンビジュアル。モデルのKokiが起用されている。オンラインのSNSでは27日の発表時から、「(帯を踏んで歩く様から)文字通り踏みにじっている。何がファッションなのか」「バレンチノは自社製品を踏まれてなんとも思わないのか」と批判が巻き起こった。YouTubeで公開された動画も低評価が高評価を上回った。
バレンチノは、「日本文化に敬意を込めて作成されたもので、日本文化を冒とくするような意図はない」と釈明。さらに、「使われた布は帯ではない」としているが、絹特有の光沢や金糸の刺繍、幅などから、正装用の袋帯かその反物の特徴を備えている。
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