ミャンマーの「大量殺りく」回避を、国連特使が行動求める

[ワシントン 31日 ロイター] – 国連のブルゲナー事務総長特使(ミャンマー担当)は31日、ミャンマー情勢を巡り開かれた安全保障理事会の緊急会合で、国軍がデモ弾圧を強める中、「今にも大量殺りくが起こりそうだ」と警告し、結束して行動するよう求めた。

ブルゲナー氏は、ミャンマー軍に国家運営能力はないとし、現地の状況は悪化の一途をたどるのみだと警鐘を鳴らした。

その上で「結束した行動を取るべくあらゆる手段を検討し、正しい措置を講じるよう求める」と訴えた。

また「今にも大量殺りくが起こりそうだ」とし、状況を転換するため安保理は「大規模な行動」の検討が必要な可能性もあると述べた。

緊急会合は英国の要請で開かれた。ウッドワード英国連大使は会合後、「ミャンマー軍による暴力行為は全く容認できず、国際社会が強いメッセージを送る必要がある」と記者団にコメント。国際社会の対応で安保理が「役割を果たすべきだ」と述べた。

安保理はこれまでに出した2回の声明で、デモ参加者に対する暴力を非難し、懸念を表明している。だが、軍による権力掌握をクーデターとして非難したり追加措置を警告したりする文言は、中国とロシア、インド、ベトナムの反対で盛り込んでいない。

中国の張軍国連大使は会合で、中国は緊張緩和に向けてミャンマーの「全ての当事者」と協力していると説明。「一方的な圧力や、制裁など強制的な措置を求める動きは緊張と衝突を悪化させ、状況をさらに複雑にするだけで、決して建設的ではない」と述べた。

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