米国務長官、中国を非難 新型コロナ起源の「真相解明必要」

[ワシントン 11日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は11日、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)について、中国が初期の段階で国際的な公衆衛生専門家の立ち入り調査を許可せず、状況を必要以上に悪化させたと指摘し、ウイルスの起源に関する「真相解明」が重要との認識を示した。

同長官はNBCの番組「ミート・ザ・プレス」で、中国は立ち入り調査の受け入れや情報開示を即時に行わず、透明性を示さなかったと指摘。その結果、ウイルスは中国が適切な対応を取っていた場合と比べ「急速に抑制不能となり、かなり甚大な被害が及んだと考えている」と語った。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は3月30日、新型コロナの起源を探るため中国入りした国際調査団への生データの提供が十分でなかったとし、一段の調査が必要との認識を示した。

WHOはその際、中国の専門家らと共同で作成した調査報告書を公表し、ウイルスがコウモリから別の動物を介して人間に感染した可能性が最も高く、武漢周辺の研究所から流出した「可能性は極めて低い」と結論付けた。

ブリンケン氏は、新型コロナのパンデミックはこのような事態の再発を防ぐため、世界的な公衆衛生上の安全保障制度を強化する必要性を浮き彫りにしていると指摘。制度改革には透明性や情報開示、専門家のアクセスへのコミットメントが必要で、「中国はその一翼を担わなければならない」と述べた。

また、パンデミックの起源について、より決定的な結論に至ることが重要だとし、再発防止に向け、理解を深めるため「真相を解明する必要がある」と語った。

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