文革時代に『毛語録』を根拠に革命運動を行なう青年たち(大紀元)

【党文化の解体】第3章(15)

2.強制的に国民にマルクス・エンゲルス・レーニン・スターリン・毛沢東の著作を読ませる(下)

 第3に、マルクス、エンゲルス、レーニンの著作数は膨大で、文化水準が高くない人々に通読させるのは不可能である。そこでマルクス、レーニンの著作を読むことは、中国化したマルクス主義の代表・毛沢東の著作(毛の著作は、中共トップの座に君臨していた27年間に50億~60億冊発行された)を読むことに変わった。最初は『毛選』(毛沢東著作の抜粋本)、それから『毛語録』、さらに『老三篇』のように、徐々に読む内容が薄くなり、元々煩雑な主義は次第に簡単で粗暴な誤謬に満ちたスローガンに変わった。

 「マルクス主義の道理は膨大、多岐なものだが、概括して一言で言えば、つまり造反有理だ」というこの言葉は、文革大革命の時期によく使われていた。その時期に、次のようなおかしな一幕があった。夜中、人々は大音量の街頭放送に起こされ、「最高指示」(毛の語った短い言葉など)を聞かされた。店で買い物をする時、まず「私心と修正主義を批判しよう!」と言ってから、「この肉は一斤いくらですか?」と尋ねる。店員も「人民のために奉仕しよう!」と言ってから、「一角八分だ」と値段を教える。

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