現代にも息づく孔子の思想

渋沢栄一著『論語と算盤』から悟った儒学の真諦

今日の中国人たちの心の中では、孔子と孟子の思想を時代遅れの骨董品だと思っているでしょう。しかし、日本の近代資本経済の根基、文化理念、価値観など、全て渋沢栄一氏(1840年-1931年、日本資本経済の父、商業界の父、企業界の父として称えられています)が生涯の師とした孔子の教えによって築き上げてきたのです。つまり、孔子の『論語』の知恵は日本の資本家に活用され、今日の日本社会の基盤を築き上げました。

渋沢氏は生涯儒教の経典を熟読し、そして、孔子の『論語』を師としました。商業界で40年の人生を過ごし、銀行の設立を始め、資本経済の形式を導入し、生涯『論語』の教えに従い、500余りの企業を設立し、今日の日本の経済形式と基盤を築き上げました。そして、その生涯の心得を『論語と算盤』という著作にまとめたのです。

渋沢氏の『論語と算盤』を読んで、歴史上、唯一『論語』二十篇だけを頼りに出世した宋の時代の著名な宰相、趙普のことを思い出しました。なぜ『論語』は彼らを成功させることができたのでしょうか。その秘訣は一体何でしょうか。

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。