【医学古今】
慢性蕁麻疹(じんましん)の鍼灸治療
長年、蕁麻疹に悩まれている患者さんがいます。抗アレルギー剤で一時的に改善しますが、薬を飲まなければ再発します。このような患者さんは漢方か鍼灸の治療を試すようお勧めします。
漢方医学の診方では、蕁麻疹の原因は風(ふう)邪(風の邪気)が関わっている場合が多く見られます。風邪には「善行数変」という性質があり、遊動性に富み、症状変化が速いのです。蕁麻疹の症状も、発疹部位が遊動的で、症状が出たり消えたりします。風邪以外に寒邪、湿邪、熱邪、血虚、血滞などの原因が混在する場合も多く、特に慢性化した場合はより複雑になります。
漢方や鍼灸で治療する場合、まず病因を分析し、邪気の種類や臓腑と気血の虚実状況を把握したうえで治療します。古人の経験では「治風先治血、血行風自滅」という原則があります。つまり風邪を治療する場合、まず血を治療し、血の循環が良くなれば、風邪が自ら消えてしまうので、「疏風和血」(そふうわけつ)を中心に考えます。
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。