医山夜話
拒食症(2)
ハイジーは、15歳の時にこの病気になったと告白しました。
「私は10歳の時、すでに自分の身体に敏感でした。母は東欧人の遺伝性肥満型であり、体重は90キロを上回っていました。幼い頃、私の人形や家の置物などは、みなほっそりとした女性のイメージでした。母はずっと『女の子は太ってはいけない』という考えを私に植え付け、買ってくれた洋服はいつも私の体より一回り小さいサイズのものでした。その洋服を着ると、私の体はいつも太って見え、時には息まで苦しくなって腰も曲げられず、いつも怖くて緊張し、プライドが大きく傷つけられました」
「私はバレエ学校に通っていましたが、小さくて痩せている子供たちの中にいると、太っている私はとても目立ちました。母はよく他の子供を指して、『あの子を見て、小柄で痩せて、本当に可愛いわ』と言いました。私にはまるで『あなたは本当に駄目な子ね、どうしてそんなに太っているの?』と聞こえました。母の期待に応えるため、私は食後に食べた物を吐く習慣を身につけました。どれほど食べても太らなくなったと嬉しくなり、また自分のこのような決心を誇りに思っていました。食べた物は胃の中にはいってから一時間もしないうちに吐き出されました」
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