欧州議会「コロナパスポート」の導入承認、自由移動は不透明
[ブリュッセル 29日 ロイター] – 欧州議会は29日、新型コロナウイルスの陰性やワクチン接種を証明する「コロナパスポート」の導入を承認した。夏の旅行シーズンに向け、観光客の受け入れ拡大を後押しする狙いがあるものの、入国者に対する水際対策を巡っては国によってばらつきがあり、コロナパスだけで域内を自由に移動できるかは不透明だ。
コロナパスの承認に伴い、各加盟国はパス保持者に対し、追加的な旅行制限を課さないなどの対応が求められる。欧州委員会のエリック・ママー報道官はコロナパスについて「旅行を許可したり禁止するというものではなく、新型コロナに関連する健康状態の情報になる」とした上で、入国に必要な公衆衛生措置については各国の判断に委ねられると述べた。
複数の外交筋は、PCR検査に加え抗体検査での陰性を認めるかどうかの違いや、欧州連合(EU)内で単一の入国窓口を創設することの難しさ、ワクチン接種を受けていない人に対する差別への懸念などから、EUとして完全に統一的な対策を講じることは難しいと話した。
関連記事
ポーランド憲法裁判所が共産党を違法化。東欧の脱共産化の流れが中国ネットで反響を呼び、中共批判の声が噴出。民衆の覚醒と体制転換の兆しが見える
オーストラリアが12月10日、世界初の16歳未満SNS使用禁止を実施。FacebookやTikTokなどが対象で、違反企業に最大48億円罰金。成人の77%が支持する一方、青少年の70%が反対
台湾のSNSで、大紀元や法輪功への過去の不信を改め「謝罪しよう」と呼びかける動きが広がっている。中国で新たな事実が相次ぎ浮上し、認識を変えた利用者が増えているためだ。
世界フィギュアスケート・グランプリファイナルで、米国のアリサ・リウ選手が女子シングルを制し注目を集めている。名古屋での大会で圧巻の演技を披露した一方、父が天安門事件後に米国へ亡命した元学生運動指導者であることも改めて話題となっている。
中国からカナダへ亡命し、ブリティッシュコロンビア州でカヤック事故により死亡した人物が、死亡時に中国の秘密警察のエージェントに標的にされていたと、元中国スパイの証言から明らかになった