英・インド、FTA目指す方針で一致、秋に交渉開始

[ロンドン 4日 ロイター] – 英国のジョンソン首相とインドのモディ首相は4日、オンラインで会談し、自由貿易協定(FTA)の締結を目指すことで一致した。秋に交渉を開始する見通し。民間部門による10億ポンド(13億9000万ドル)の投資についても発表した。

英国の経済規模は世界第5位、インドは同6位。欧州連合(EU)を離脱した英国は、インド太平洋で通商関係や影響力を強化し、支配力を強める中国に対抗したい考えで、インドとの緊密な連携をその柱と位置付けている。

ジョンソン首相は声明で「きょうの合意は英印関係の新しい時代の幕開けとなる」と述べた。

両国の合意によると、インドは英国産のりんごや医療機器などさまざまな産品の貿易障壁を取り除くとともに、インドの法務サービス部門を英企業に開放する。一方、英国は漁業、看護セクターへのアクセスを改善することに合意した。

また、二国間の貿易を2030年までに倍増させることを目指し、FTA交渉を今秋に開始することに双方がコミットした。

英政府はこのほか、インドによる5億3300万ポンドの対英投資や、英企業による4億4600万ポンドの輸出契約を発表した。

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