五輪選手へ不参加強要の匿名投稿、あってはならない=官房長官

[東京 12日 ロイター] – 加藤勝信官房長官は12日午後の会見で、東京五輪に参加する選手に対し大会に参加しないように匿名のかたちで強要する投稿は、あってはならないと考えていると述べた。

加藤官房長官は、東京五輪の開催について国民の間に様々な意見があることは「しっかり受け止めていかなければならない」と述べた。他方で「匿名で選手個人や特定の方々に対し、言わば強要するかたちでというのは、これはあってはならないと考えている」と語った。

その上で池江璃花子選手が「開催反対の声をあげてほしい」などとするコメントに対して「あたたかく見守ってほしい」と投稿したことには、加藤官房長官自身が読んで「大変、心を打たれた」と述べた。

東京五輪については、安全・安心な開催に向け、政府としてもしっかり対応していきたいとの見解を繰り返した。

一方、イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの衝突が激化し、死傷者が増えている現状に関し、中山泰秀防衛副大臣が自身のツイッターで「最初にロケット弾を一般市民に向け撃ったのは一体誰だったのか。私達の心はイスラエルと共にあります」と投稿にしたことに対し、加藤官房長官は「中山副大臣の個人のツイッターでの発信であり、その意図は承知していない。コメントは差し控えたい」と述べた。

同時に被害の拡大に対し、日本政府として11日に「深刻な憂慮を表明する」との外務報道官の談話を発表したと説明。イスラエルとハマスの在京外交関係者に対し「最大限の自制を働き掛けた」と語った。

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