(Photo by Mike Hewitt/Getty Images)
≪医山夜話≫(8)

親友から授かった命

夜中の3時、ジェーンは突然かかってきた電話に、ベッドから飛び起きました。こんな時間に電話がかかってきたということは、危篤状態になっている入院中の娘・モニカに緊急事態が発生したのかもしれません。

 案の定、病院の医師からの電話でした。モニカが待ちに待った移植用の肺がいまヘリコプターで病院に運ばれており、1時間後に移植手術が始まるので、すぐ病院に来てほしいとの連絡でした。

 ジェーンは急いで夫と一緒に病院に駆けつけました。今が最も希望に満ちた時であり、それはまた、娘を失う可能性がもっとも高い時でもあります。肺を移植するのは、服を着替えるように簡単なことではなく、1時間後には自分は永遠に娘を失うかもしれません……。しかし、手術をしないと、娘の命はもう長くはありません。

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