メキシコの農地に巨大な穴 「雷かと思った」

5月29日、メキシコ中部の農村に突然「巨大な穴」が出現。サンチェスさん一家が、屋外に響く大きな音を聞いた。「雷か」と思ったが、外へ出て見てみると、家近くの農地の地面が大きく陥没して、巨大な「自然の穴」ができていた。この穴は、周辺部が崩れ落ちることにより、毎日数十メートルのスピードで拡大し続けているという。

AFP通信によると、この「月のクレーター」のような巨大穴は、メキシコ中部のプエブラ州サンタマリア・サカテペクの農地に現れたもの。陥没した部分には多くの水がたまっており、日ごとに周囲に向かって陥没が拡大している。
地元政府によると、5月30日には直径約30メートルほどであったが、5月31日には約60メートル。さらに6月1日には、約80メートルに拡大。穴に近いサンチェスさんの自宅にも、陥没の危険が迫っていると明らかにした。
農業用地下水のくみ上げが誘因とも言われているが、陥没の詳しい原因などは分かっていない。

付近の民家に迫る「巨大な穴」。(JOSE CASTANARES/AFP via Getty Images)

(翻訳編集・鳥飼聡)